コンセプトダイアグラムの書籍を読みました。本では軸が1つで説明されていますが、なぜ2つの軸をつくることが必須になったのでしょうか?
スタートからゴールに至るまでに必要な心理的要因を因数分解によって具体化し、ステップの流れを導き出すためのガイドとするためです。
軸の性質を大別すると、対象者が「なるほど〜」と知識やノウハウなどが深まっていく受動的な軸と、対象者が「もっともっと!」と欲求が深まっていく能動的な軸があります。知識だけがあっても頭でっかちになりますし、欲求だけがあっても独りよがりになりますよね。
軸は「深まっていく」ことが大切な要素であり、何よりゴールを説明できるキーワードでもあるので、設定がとても難しいという感想をいただくことが多いですが、この深まりの軸が「ハマる」と、とてもリアルなステップに落とし込めます。
ただ、ステップを配置するときに、以下のように斜め一直線に降りてしまうことが時折あるようです。
この場合、ゴールに至るまでの因数分解が足りていません。たとえば、知識軸に見えて本質的には欲求だった場合など、このようなことが起こり得ます。発見や気づきが少ないので、「良い」コンセプトダイアグラムとは言えません。
ステップを考えていくうちに「……待てよ?この軸、何か違うかも?」と思ったら、何度も戻ってブラッシュアップしてください。逆に、軸がなかなか決まらない場合は仮置きして、ステップを考えながら軸を固めていくのでも良いでしょう。